地震で傷んだ浴室や居室和風壁の耐震補強を兼ねた修繕工事。
いわき市四倉町にお住まいの片寄邸のリフォーム工事の模様です。東日本大震災の影響でによる影響で浴室のタイルにヒビが発生し施主様自ら補修。京壁仕様の居室や廊下の壁は、罹災により依頼した業者により補修してありましたが、その後のたび重なる地震によって再び損傷してしまいました。またその折の業者による修復も完全では無く、既設の壁に馴染んではいない様子で施主様もどうしたものかと悩んでおられました。工事内容は①既設のタイル貼り浴室をシステムバスルームへの変更工事、②亀裂が入った脱衣所兼洗面所壁の耐震補強を兼ねたパネル貼り工事、③傷んだ和風の壁を当社独自の下地処理施工のうえクロス貼り工事。
※壁の工事面積は壁総面積の約半分弱、工期は全行程20日間。
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タイルにヒビが入り、シャワーを使用すると室外に漏水。
地震によるひび割れは地震の度ごとに拡大し、全体的にも経年劣化が見受けられます。冬は冷えるし、床も滑り易い状態です。
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浴室を狭くしている風呂釜スペース。
浴室の外に風呂釜を設置するスペースがあり、浴槽を小さくする深くする要因となっています。現在は一口循環になっているためこのスペースは不要です。
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既設タイル風呂を撤去した様子。
システムバスルームへの変更のため既設物を全て撤去します。写真に写っていませんが天井部分も全て解体してあります。
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完成したバスルーム。
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完成したバスルーム。
窓は約2/3に縮小しました。格子付で防犯にも優れています。壁の模様や色もしっとりと落着きがあります。施主様の指定ですが、色々アレンジ出来ます。
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脱衣所兼洗面所壁洗面所の亀裂と応急修復後の模様。
漆喰風の壁は経年劣化もありボロボロと剥がれてしまいます。
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パネル貼り後の様子。
前の写真の様子ではパネルが貼れないので、実はパネルの下地は12mm厚の合板貼りによって耐震処理と下地処理を施してあります。
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脱衣所兼洗面所壁洗面所の様子-2
前と同じ場所ですが、壁が浮いた状態になっていました。手で触れても剥がれてしまいそうです。
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パネル施工後の様子-2
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京壁風の和室の様子。
角に色の違う部分が見受けられますが、地震によって傷んだ部分の補修痕です。又壁に変色した部分も見受けられ、見た目も多少暗い感じになっていました。
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壁に施した下地処理。
ただはめ込んだものでは無く、強固に固定してあります。地震による柱隅への負荷を緩和します。
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仕上げクロス貼りの様子。
既設壁と同系色壁紙により違和感を無くしてあります。